□□□ 父の日 □□□
最近、歳のせいか昔を懐かしむことが多くなった。
雀荘でビール片手に卓を囲む程度ではあるが学生時代の友人とよく会うようになったり、在学中は愛校心の薄かった私が仕事などで大学の傍を通ったりすると大学生協に寄って大学GOODSを買い集めたりしている。
そんなある時(1月頃だったと思うが)大隈講堂改装に伴い撤去した外壁を記念盾として1万数千円で限定販売をする旨の案内が送られてきた。軽い気持ちで「欲しいけど高いなぁ」と妻の前でつぶやいた覚えはあるのだが、記念盾のことすらすっかり忘れていた6月10日(日)、父の日パーティーで3人からということでプレゼントされた(我が家では誕生日や母の日などは大した食事はしなくてもパーティーと称して家族4人で食卓を囲むようにしている)。
食事の合間に、プレゼントを隠してあったであろう子供部屋に小6の息子が取りに戻り、手作りのコメント入り熨斗紙に包まれた箱を手渡された時は中身が何なのか全く想像がつかなかった。

画像:早稲田大学サイトより拝借
その箱の形・重さからいってアルバムか、もしかしたら以前ヤフオクで10万円位で見たことのあるKISSのサイン入りゴールドディスクかと思った(期待しすぎか・・・)程度である。
はやる気持ちを抑えながら丁寧に開梱し蓋を開けたとき、予想外であり尚且つ愛校心をくすぐるものであったこの記念盾は10万円KISSサイン入りゴールドディスクなどよりはるかに感動を与えてくれた。
中3の娘は80年前に建設された大隈講堂の外壁の価値を全く理解しておらず、80年の間に誰かが鼻くそを付けているかもしれないなどと夢のないことを言っているが私にとっては一生の宝物になるであろう。
「父」をやっててよかったと思うひと時であった。

社員のコラム07’7月号 海老沼優文