□□□ 坐禅 □□□
小学5年になる息子の勉強に付き合っていたときのこと、資料の中に鎌倉時代の代表的な建築物として円覚寺があった。8代執権北条時宗が元寇(蒙古襲来)の戦死者を敵味方分け隔てなく弔う為に建立した寺院である。また、有名な寺院の多い臨済宗のなかで5代執権北条時頼が建立した建長寺の約30年後(1282年)に開山された禅寺でもある。禅とはどういうものかを息子に説明しているうち坐禅をしてみたいと言い出し坐禅会に体験参加することにした。
毎月第2・第4日曜日に日曜説教坐禅会を行っているということを調べ10月の第4日曜日に挑戦してきた。(円覚寺ホームページ
日曜説教坐禅会はAM9:00からの説教会とAM10:00からの坐禅会(各1時間)の2部構成となっており、予約等は不要だが坐禅会に参加するには説教会に参加しなければならず、自宅を車で朝7:00に出発することにした。
JR大船駅近辺で朝食をとりながらも早目に着いたので境内を散策しながら会場へ入る。15分程の念仏唱和のあと住職の法話を聞き、いよいよ坐禅会というときに言い出しっぺの息子が恐れをなしたのか帰りたいと言い出してしまった。この説得に時間がかかったので少々遅れて坐禅会に参加。足をしびれさせながら約1時間を過ごした。
我が家族は坐禅はちょっとでも動くとあの棒(?)でたたかれるのかと思いながら臨んでおり緊張しながら座っていたのだが、どうやらたたいてもらう為には合図が必要なようだった。慣れてきた頃に薄目を開けて周りの様子を伺っていて気づいたのだが合掌をするとお坊さんが近寄ってきてたたいていた。折角なのでやられてみようかと悩んでいるうちに時間がきてしまいやられず終いとなってしまった。
円覚寺を出る頃にはもう正午となっており、午後はお決まりの見学コース、鶴岡八幡宮と源頼朝墓に寄って鎌倉を後にした。

出掛ける前に息子には坐禅をしているときは「無心」でいるようにと教えていたので帰りの車中で聞いてみると、いつたたかれるのかという目に見えない恐怖で全く「無心」になれなかったそうである。ただし、住職の法話の時に「無心」になっていたとのこと。結構いい話を聞かせていただいたと思うのだがどうやら息子の心には届いてなさそうである。

余談ではあるが、何と言っても鎌倉地区は駐車場が高い。六本木並の1時間600円。やはり鎌倉は電車で行くのがお薦めである。

社員のコラム06’11月号 海老沼優文